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自治体職員・衛都連OB会員学習交流会 
  −盛況なつどいに

 5月12日(土)大阪グリーン会館4階会議室には、午後3時前から、続々と懐かしい顔ぶれが姿を見せ始めた。「久し振りやなぁ、元気か」と交わすあいさつで会場はひとしきり賑わった。大先輩の衛都連・元書記長の斎藤さん、東大阪元市長候補の生田さん、元府議の木下さん、元市議の藤本さん、浜さん、現役管理職の上田さん、梅田さん、女性では金子さん、早瀬さん・・・・なんと26人のOBのみなさんが集まった。

 つどいは、定刻3時に徳畑理事の司会で開会。

 第1部は、「集権の20世紀から 分権の21世紀へ」と題して、重森 暁理事長(大阪経大教授)から、日本の地方自治の歴史、「地方分権推進一括法」の特徴と限界にふれながら、21世紀の地方自治を展望して住民自治拡充の方向で地方分権化をめざす課題について約1時間の講演。とてもわかりやすかった。

 講演のあとは、予定した3人のOBからの経験報告。

 町田克元さんは(久米田寿老園)、退職後、福祉の経験をかわれ経費老人ホームの施設長に。民間福祉施設の現場は大変。福祉の現場を誰が担っているのか、その厳しい現実や介護保険制度の欠陥による多くの困難に直面し、国・自治体の責任が改めて問われるリアルな話しがされた。

 西田省三さんは(吹田市民NPO)、退職後、吹田市民有志と立ち上げたNPOの専務理事に。福祉施設給食の食材納入、伝統芸能を学校などで上演する出前劇場「座・suita」の活動、映画「郡上一揆」の上映会、うたごえ「喫茶」など市民の多様な能力を集め、活かすボランティア活動・[特定非営利活動法人吹田市民NPO]をはじめた21世紀型市民運動の経験報告。やりがいある活動で活き活きした話し。

 福原寿一さん(松原革新懇)、退職後は社会福祉協会事務局長をへて、いまは地元の町会長も引きうけて結構忙しい。その上、松原革新懇事務局長になり時々の政治情勢にかみ合った課題でタイムリーなシンポジュムを開催してきた。たいへんな不況、悪政のもとで草の根から政治を語ることの重要性を強調された。

 3人のお話は、それぞれ味わいのある内容であった。

 このあと、織原事務局長からは、集いの趣旨と今後、研究所はもっと住民に依拠した活動を強めたい、退職後のOBのみなさんの地域活動に学び、研究所への協力もぜひお願いしたいと訴えた。

 第1部の締めくくりとして、後藤田弘副理事長(衛都連委員長)からは、自治体労働者の先輩として大阪自治研集会にも参加して、現場で悩んでいる衛都連労働者を叱咤激励してほしい。退職後住民として活躍するOBのみなさんへの期待と共に、研究所としてこのような学習交流の場を年に2回くらい持っていきたいとあいさつした。

 第2部は、大西さんの乾杯ではじまり、軽食と飲み物を囲んでの懇談。お互いの近況や昔話にも花が咲き交流と親睦を深めあった。

感想文から
* 「こんごとも、このような機会を設定して下さい」
* 「今日の企画大変よかった。とくにOB各氏が退職後も地域などでご活動、励みとなりました。多くのもと自治体職員がこのように府下各地域で、いろいろな役割をはたしていると思います。今後も多くの人々のご活動を学びたい」
* 「年1回は1泊(シティプラザでもよい)も検討しては」
* 「年2回程度、地方自治に関する最新のテーマの学習を」「公務労働論や自治体労働者論の実践」「市町村合併について。21世紀の社会保障―とりわけ構造改革というなのもとにどう変えようとしているのか」
*「重森先生の話しとてもよかった。常任講師としてテーマをかえておねがいしたい」
*「職場に戻ると日々うとくなります。このような機会は、自己を活性化させるために、大変ありがたいとりくみです。これからも、地方自治活動、地域活動についての学習、交流をおねがいします」
* 「世話人を4〜5人えらんだらどうでしょうか」

 理事会確認の3つの目的(イ、地域や地方自治をめぐる広い視野に立った学習 ロ、おたがいの経験・体験の交流 ハ、旧交を深めつつ研究所をサポートする仲間をふやす)にそって取り組んだが、26人の参加を得、学習交流の内容も好評であった。今後の継続が期待されたことからも、第1回のつどいとして成功であった。

 今後、さらに、内容の充実とともにOBのネットをひろげるための体制(世話人の選出)づくり、ニュースの発行など取り組みを発展させたい。

 なお、このつどいには、「住民と自治」5月号の『OBのための学習ネット』のレポートをよんで京都でも参考にしたいと京都府職労の橋本知之さんの予期しない参加があった。

徳畑 勇(研究所理事・前大阪自治労連委員長)

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